「窓ガラスに窓ガラスフィルムを貼ると家のなかが快適になる」そんな話を聞いて、窓ガラスフィルムを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
窓ガラスフィルムには、家のなかを快適に過ごすため、さまざまな効果のあるフィルムが用意されています。
この記事では、窓ガラスフィルムが持つさまざまな効果と、マンションで使用する際の注意点について紹介していきます。
窓ガラスフィルムの種類
種類1:飛散防止フィルム
種類2:UVカットフィルム
種類3:断熱効果フィルム
種類4:目隠しフィルム
それでは一つひとつ詳しく解説していきます。
種類1:飛散防止フィルム
飛散防止フィルムとは、窓ガラスが割れてしまった際に、ガラスが周囲に飛び散るのを防ぐフィルムのことです。
ガラスは外から強い衝撃が加わると簡単に割れてしまう場合もあります。強化ガラスほどではないため、割れにくくなる効果はありませんが、窓ガラスが割れたときにガラスが飛び散る危険を回避できます。ガラスが飛散すると、飛んできた破片が刺さったり、割れたあとのガラスでけがをしてしまったり大変危険ですよね。
台風や地震で窓ガラスが割れてしまっても、床にガラスが散乱するのを防げるので、飛散防止フィルムは有効な対策になるでしょう。
ガラスが散乱して避難できない、雨風が家のなかに侵入してきて家が汚れるといった、二次被害も防げます。
種類2:UVカットフィルム
「外にでるときは日焼け止めを塗っているのに日焼けした気がする」そんな方は家のなかでも日焼けをしている可能性があります。
じつは紫外線の強い時期は、家のなかにいても日焼けをしてしまいます。マンションは高層階にいくほど太陽に近いため、紫外線の影響は大きくなり、気になる方は対策が必要です。
現在流通している窓ガラスフィルムには紫外線吸収剤が入っているため、窓から入る紫外線のほとんどをカットする効果が期待できます。
紫外線には、「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3つがあり、UVカットフィルムはこのなかで「UV-A」を99.9%カットします。
UV-Aは、シミやそばかすの原因となることで知られていますが、近年では眼や免疫機能にも影響を及ぼすことがわかってきました。UV-Aは窓ガラスも透過してくるので、部屋のなかでも紫外線対策が必要です。人体だけでなく、家具やフローリングの色あせの原因にもなります。
家具やフローリングの劣化を防ぐにも、窓から入る紫外線の対策には気を配りたいですね。
UV-Bは、肌の表面に強く作用し、肌に炎症をおこしたり、ときには水ぶくれなどをおこします。人体には大変有害な紫外線ですが、ガラスに吸収されるため、室内ではそれほど影響はありません。
UV-Cはオゾン層に遮られるため、地球には届かない紫外線です。
種類3:断熱効果フィルム
断熱効果とは、外が暑い夏の時期は外から熱が入ってくるのを防ぎ、外が寒い冬はなかの熱が外に逃げないようにしてくれるフィルムです。
夏は涼しく、冬は暖かく1年中快適に過ごせるといわれています。断熱効果フィルムを使用すると、外となかの気温差で発生する「結露」も防ぐことが可能です。
結露は放っておくと知らないうちにさまざまな場所で発生し、カビやダニの原因になったり、天井や壁、床の腐食の原因にもなります。結果的に、家自体の耐久性や、性能にまで大きな影響を及ぼしかねません。
マンションの主な原料であるコンクリートは、木材よりも熱を伝えやすく、熱を蓄えやすいという性質があります。マンションほど、断熱対策を行うのがおすすめです。
種類4:目隠しフィルム
眺望を楽しむために高層マンションに住んでいるのに、道路や目の前のマンションから部屋のなかが丸見え、というプライバシーの問題で悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
対策としてカーテンやブラインドをしても、せっかくの開放感が損なわれるのは少し残念に感じます。そんなときの対策として、目隠しフィルムが活躍します。
目隠しフィルムにはミラータイプやすりガラスタイプなど、表面加工の異なるフィルムが販売されていますが、ミラータイプには少し注意が必要です。
光が反射して外から室内が見えないといわれるミラータイプですが、夜は逆転の現象が起き、なかの様子が見えるようになってしまう場合があります。夜は別途カーテンなどで防ぐ必要があるので、目隠しフィルムをご検討の方は施工業者にその点をしっかり確認してみてくださいね。
窓ガラスフィルムをマンションに貼るときの注意点
そもそもマンションに窓ガラスフィルムは貼っても良いのでしょうか?
窓ガラスフィルムを貼ってもいいマンションは多いようですが、貼るためには注意点もあります。しっかり注意点を踏まえたうえで、窓ガラスフィルムを貼るかどうかを検討したいですよね。
注意点は次の2つです。
注意点1:貼って良いのかの確認が必要
注意点2:剥がすときが大変
それぞれみていきましょう。
注意点1:貼って良いのか確認が必要
「賃貸は確認が必要だけど、分譲マンションなら大丈夫」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
じつは分譲マンションでも、窓ガラスフィルムを窓ガラスに貼るのには管理組合への確認が必要です。分譲マンションは「専有部分」と「共用部分」に分かれていて、共用部分には制限があるため、何か変更を加えるときは管理組合への確認が必要になります。
エレベーターや玄関は共用部分で知られていますが、窓ガラスの部分も同じ共有部分です。窓ガラスのほか、ベランダなども共有部分にあたりますので注意してくださいね。
注意点2:剥がすときに大変
ご自身で窓ガラスフィルムを剥がそうとする場合、施工にはかなりの時間を要します。
とくに扱いに慣れていない方は、きれいにはがせる可能性が低く、結局業者に頼まなければいけなくなると二度手間になってしまいます。素人が扱うことによって、窓ガラスにキズが付いてしまう可能性もあるので注意が必要ですね。
マンションに窓ガラスフィルムを貼る際には、剥がすときのことまでしっかり考えた対策が大切です。
まとめ
この記事では、さまざまな効果のある窓ガラスフィルムの種類と、マンションに窓ガラスフィルムを貼るときの注意点を解説していきました。
窓ガラスフィルムは用途や環境によって、さまざまな効果のあるフィルムを選べます。ぜひ予算と相談しながら検討してみてください。そして住んでいる家の環境に合った窓ガラスフィルムを用意して、快適な毎日を過ごしてくださいね。