窓ガラスフィルムを貼りたいけど、種類が多くてどれを選べばいいかわからないと思ったことはありませんか?
窓ガラスフィルムの特徴を知らずに選んでしまうと、自分が欲しいフィルムとまったく異なる性質を持つフィルムを使うことになりかねません。
そういった問題も窓ガラスフィルムの種類や特徴を理解すれば解決します。
この記事では、窓ガラスフィルムの種類、自分で窓ガラスフィルムを貼る方法などをまとめています。
窓ガラスフィルムを貼りたいと考えている方は、この記事を参考に自分に合ったフィルムを選んでみてください。
窓ガラスフィルムの種類
まず始めに、窓ガラスフィルムの種類について紹介します。
紹介する内容は、以下の通りです。
・飛散防止フィルム
・防犯フィルム
・紫外線カットフィルム
・断熱フィルム
・目隠しフィルム
・デザインフィルム
・抗菌・抗ウイルスフィルム
・防虫フィルム
それぞれの窓ガラスフィルムの種類について解説していきます。
飛散防止フィルム
飛散防止フィルムはその名の通り、窓ガラスが割れた時にガラスが飛び散るのを防いでくれるフィルムです。
窓ガラスは、地震や台風などの自然災害によって割れることがあり、その時に飛び散ったガラス片でケガをして二次災害が起こる可能性があります。
このフィルムを窓に貼っておくと、ガラスが飛び散らず二次災害が起こらないため、防災対策にもなります。
また、このフィルムは施工もしやすく、窓ガラスフィルムの種類のなかでも費用が安いです。そのため、住宅や公共施設といった幅広い場所で使用されています。
あまり費用をかけないで防災対策をしたいという方には、飛散防止フィルムがおすすめです。
防犯フィルム
防犯フィルムは、フィルムの幅を厚くすることで耐久力を上げ、窓ガラスを壊す行為を防ぐことができるフィルムです。
泥棒が家に侵入するときは、窓ガラスを割って窓の鍵を開けて入るというのがよくやるやり方です。
なので、防犯フィルムを貼って窓ガラスを割れにくくすることで、泥棒が家に侵入する時間を長引かせることができます。
大体の泥棒は、家に侵入するときに5分以上かかってしまうと、焦って侵入を諦めると言われていますので、防犯フィルムを貼るだけで防犯対策になります。
防犯対策はしっかりしたいという方には、防犯フィルムがおすすめです。
紫外線カットフィルム
紫外線カットフィルムは、紫外線を99%カットすることができる紫外線に強いフィルムです。
紫外線は、肌にシミや日焼けなどの悪影響を及ぼすだけでなく、ソファやフローリングなどのインテリアにも色あせや劣化といった形で悪影響を及ぼします。
また、日陰であっても紫外線は地面や壁を反射して家の中に入ってくるので、放っておくと様々なリスクが起こる原因となります。
紫外線カットフィルムを窓に貼るだけで、家に入る紫外線を99%カットして、紫外線のリスクを抑えることが可能です。
家の中でも紫外線対策をしたいという方には、紫外線カットフィルムをおすすめします。
断熱フィルム
断熱フィルムは、外からの熱を通さず家の中の温かさを逃がさない性質を持ったフィルムです。
夏は暑い熱気を遮断し、冬は家の温かい空気を外に逃がさないようにするため、1年を通して比較的快適に過ごすことができます。
また、夏でも冬でも快適な気温を保ちやすいため、エアコンや扇風機などの電化製品を使う頻度が減って、電気代も安く済むのも魅力の一つです。
さらに、冬の寒い時期に出る窓ガラスの結露を抑える性質も持っているので、快適な気温を保てて結露対策にもなります。
電気代を安くしたり結露が出るのを抑えたりしたいという方には、断熱フィルムがおすすめです。
目隠しフィルム
目隠しフィルムは、ガラスフィルムに色を付けたり、ぼかしたりすることで外から家の中を見えなくするなど、プライバシー保護に特化したフィルムです。
このフィルムには、大きく分けてラー系フィルムとすりガラス系フィルムの2種類があります。
ミラー系は、家の中からは普通のガラスに見えて、外からは鏡のようになっていて家の中が見えないフィルムです。
すりガラス系は、フィルム自体がぼやけており、家の中からも外からも見えづらい仕様になっています。
また、他にも目隠しフィルムの種類があり、デザイン性が高いのも魅力の一つです。
プライバシーを保護しつつデザインにもこだわりたい方には、目隠しフィルムがおすすめです。
デザインフィルム
デザインフィルムは、さまざまな模様が描かれたフィルムで、窓ガラスに貼るだけで家の中の雰囲気を変えることができます。
性能としては、目隠しフィルムと同じ部分があるものの、デザインフィルムの方がより家の中のデザイン性を上げることに特化しています。
また、このフィルムはデザインの種類が豊富で、さまざまなメーカーで数多く取り扱っているのも特徴です。
さらに、窓ガラスフィルムの種類の中でも価格が安いので、施工がしやすいというところも魅力の一つです。
お手軽に窓ガラスのデザインを変えたいという方には、デザインフィルムをおすすめします。
抗菌・抗ウイルスフィルム
抗菌・抗ウイルスフィルムは、菌やウイルスに強く窓ガラスに付く菌を減少させるフィルムです。
このフィルムに付いた細菌やウイルスは、24時間経つと99%減少するという性質を持っているので、窓から入る菌などを防ぐことができます。
特に、ホテルや病院などの大人数が集まる場所で、このフィルムは使われています。
また、このフィルムに使われている抗菌剤は、SIAA(抗菌製品技術協議会)から認められた製品なのです。安心して使うことができます。
家に入る細菌やウイルスを減らしたいという方には、抗菌・抗ウイルスフィルムがおすすめです。
防虫フィルム
防虫フィルムは、窓に集まってくる虫を寄り付かなくする性質を持ったフィルムです。
虫が窓に集まってくる原因は、家の中の蛍光灯から発せられる紫外線に寄ってくるという虫の性質があるためです。
なので、防虫フィルムで虫が好む紫外線をカットすることで虫が寄り付きにくくなります。
ただ、紫外線を好むのは蛾やカメムシなどの虫で、蚊やゴキブリといった虫は紫外線を好まないため防虫フィルムをしていても寄ってきます。
そのような虫を寄り付かせないために、防虫剤が使われている防虫フィルムもあります。
虫が窓に集まってくるのを防ぎたいという方には、防虫フィルムがおすすめです。
窓ガラスフィルムを貼る方法
窓ガラスフィルムを自分で貼る方法について紹介します。
紹介する内容は、以下の通りです。
・用意する物
・フィルムを貼る前の下準備
・フィルムの貼り方
それぞれ解説していきます。
用意する物
市販の窓ガラスフィルムを自分で貼る場合、以下のものを準備しましょう。
・窓ガラスフィルム
・霧吹き
・食器用洗剤
・メジャー
・養生シート
・カッターナイフ
・定規
・スキージー(ガラスの水を切ったり、フィルムの空気を抜くための道具)
・ガラス用スクレーパー(ガラスにこびりついた汚れを取り除くための道具)
フィルムを貼る前の下準備
1.養生シートをしく
まず、床やカーペットなどが汚れないように養生シートをしきます。
2.水と食器用洗剤を混ぜて霧吹きに入れる
窓ガラスを掃除するために、水200mlと食器用洗剤1〜2滴ほど混ぜて水溶液を作って霧吹きに入れます。
3.ガラス用スクレーパーで汚れをとる
先ほど作った水溶液を窓ガラスに吹き付け、スクレーパーで真ん中から端の方へと擦り、汚れをとっていきます。
4.スキージーで水を切る
汚れをとった後、もう一度窓に水溶液を吹き付け、スキージーで水を切ります。
水を切った後、窓の端にあるゴムの部分をキッチンタオルなどでしっかりと拭きます。
5.ガラスフィルムをカッターで切る
フィルムを貼る窓のサイズをメジャーで測ります。
測ったサイズより約3cmほど余裕を持たせて、ガラスフィルムをカッターで切ります。
以上で、下準備は終わりです。
フィルムの貼り方
1.窓ガラスに水溶液を多めに吹き付ける
窓ガラスに水溶液を多めに吹き付けることによって、フィルムを貼りやすくします。
2.フィルムの貼る側に水溶液を付ける
フィルムの裏紙をはがしつつ、フィルムに水溶液を吹き付けます。
この時、早くしないとフィルムにほこりなどが付いてしまうため、2人で作業するのがおすすめです。
3.窓にフィルムを貼り付ける
フィルムの両端を持って丁寧に貼り付けます。
貼り付ける際、窓の鍵が付いてる方に端を合わせて、窓枠から2mmほど隙間を空けて貼ります。
4.スキージーで水を抜く
フィルムを貼り付けたら、表面に水溶液を吹き付けてからスキージーで、窓とフィルムとの間にある空気や水を抜きます。
この際、フィルムを傷つけないように力を入れすぎないように作業しましょう。
5.余った部分のフィルムを切る
水抜きをした後、余ったフィルムを定規とカッターを使って切ります。
この際、水を抜くために窓枠から2mmほど隙間を空けてカットします。
6.もう一度スキージーで水を抜く
フィルムをカットした後、もう一度表面に水溶液を吹き付け、スキージーで水や空気を抜きます。
この際、少しだけ力を入れて水と空気を抜きます。
その後、キッチンペーパーで先ほど抜いた水を丁寧に拭きとっていきます。
以上で、窓ガラスフィルムを貼る作業は終わりです。
まとめ
今回は、窓ガラスフィルムの種類について紹介しました。
紹介した窓ガラスフィルムの種類は、以下の通りです。
・頑丈なフィルムにしたいなら、飛散防止、防犯フィルムがおすすめ
・紫外線や熱に強いフィルムなら、断熱、紫外線カット、防虫フィルムがおすすめ
・プライバシー保護をしたいなら、目隠し、デザインフィルムがおすすめ
・菌やウイルス対策をしたいなら、抗菌・抗ウイルスフィルムがおすすめ
窓ガラスフィルム選びの参考にしてくださいね。